スクランブルエッグ

私による私の為の生存記録

アテネで野良にゃんこに噛まれた話

皆さん、あけましておめでとうございます。
つい先日帰国しました蓮根レナです。
今回はタイトル通り、私がアテネで野良猫に噛まれ病院に行き海外保険を使った話を備忘録として記事にします。よかったら参考にしてください。



アクロポリスにてにゃんこに噛まれる
ギリシャには野良猫がいっぱいいます。
アホな私 「ネコちゃんかわいいね(なでなで)。コラコラ噛むなって、痛い!私の手を食おうとするな!」


②数時間後、噛まれたところが赤くなっているのに気付く
レストランの中で気付いたのですが
(病院に行った方がいいのかな、でも海外で病院に行くのは面倒というか不安だな……)
と思いながらネットで動物に噛まれた際の対処法を検索。
ネットには病院に行くべきとは書いてあったのですが、数日後に日本に帰国する予定だったし帰国してから病院に行けばいいかなと考えていました。狂犬病の存在を知るまでは。

狂犬病とは】
動物からウィルス感染する病気(基本的に噛まれた際に感染、蝙蝠の場合は接触感染もあるらしい)の一種で発症すれば致死率99%という恐ろしい病気なのだ!
主な感染源は犬だが、他の動物でも感染する可能性はある。

もう少し調べると、ギリシャ自体は感染率はかなり低い国。そして日本の決まりでは、この国で動物に噛まれた場合は狂犬病の暴露後ワクチンの接種をしなければいけないらしいということが判明。

というわけで噛まれたのは猫だけど万一のためにこの国で病院に行くことを決意。
というのも保険会社から貰った冊子の提携先病院が近くにあってこれは行く運命だと感じたので。

③保険会社のオペーレーターに電話を掛ける
事前に保険の使い方は聞いていたのですが、実際にどうするべきかという確認を行いたかったため連絡。因みにというか大事な所ですが保険会社はAIGです。
事の経緯と連携先の病院(キャッシュレスで治療を受けられる)に向かうこと、何かあればまた連絡することをお伝えして終話。
ちなみに提携先以外の病院に行った際はその場で治療費を払い、後から保険会社に申請し返金していただく方式です。

④とことこ病院に行って受付する
ありがとうGoogle先生
まずは受付に行ってインシュランスカード(保険会社から貰った保険証の様なもの)とパスポートを提出。
症状を聞かれたので(若干うろ覚えですが)、
「野良ネコに噛まれました。なのでウィスルや病気に対する治療をしていただきたく存じます。あの……まあ正直ちょっと分かりかねるんですが多分、ウィスルや感染症から身を護る治療が私には必要かと。」
実際は英語な訳ですが、2回ほど抗ウイスル治療して言ったら理解してくれました。
一番最初のコロナウィスルですかみたいな視線が痛かったです。

⑤誓約書にサインして、待合室へ
誓約書は全く読まなかったし読めなかったのですが、サインしないと治療を受けられないことを察したのでサイン。
内容としては恐らくですが、外国人向けのこういう条件で治療を受けますというようなもので、こういう場合責任は負いませんみたいなよくある書類かなと思います。
待合室ではもう一度看護師に症状を告げてから服用薬(+その薬をどのくらいの期間服用しているか)やアレルギーを訊かれました。有る人は渡航前にメモして置きましょう。

⑤いよいよ診察室へ
ここまでで病院についてから15分くらいなのでかなりスムーズでした。
お医者さん(私服)登場。
「大事には至らないよ心配しないで。」
と最初に言ってくださり好感度バク上がりです。
その後は今からこういう治療を行います、治療後はこういう対処が必要でこの薬を服用してくださいというような流れの説明をいただきます。イマイチ理解できなかった私のために2回ほど繰り返していただき(ゴミカス)メモ書きもくれました(但し筆記体
内容としては、抗ウイスル治療で破傷風予防の注射と抗生物質の処方。
そして帰国後に血液検査を受けろとのこと。

ちょっと待て狂犬病って何度も注射するんじゃなかったかと思い質問
「あの……狂犬病は?」
「それは平気、心配ないよ。必要なのは血液検査だけ。」
あ、さいですか。とはいえ思ったよりも手厚く治療してもらったし検査も必要との事で行ってよかったです。

⑥薬局にいって薬を買う
病院でもらえるわけでは無いので要注意です。これにて治療全部終わりました!みたいな感じで言われたのですが、いやあの薬は?状態。
看護師たちとはちょっと意思疎通できなかったので、受付に行って説明して薬局を案内していただきました。
ちなみに5.6ユーロでした。
お医者さんにもらったメモを見せるとそれだけで買えました。(保険証等必要なし)
海外の錠剤が想像以上に大きくて飲むの大変でした。


と、これにて現地での対処は終了です。
あとは一応と思い帰国後に検疫で一部始終を報告しました。
検疫官曰く、ギリシャは長い狂犬病はでてないし動物に予防接種もしているとの事。
ただし日本の決まりで狂犬病暴露後ワクチンの摂取推奨という事で紹介状と病院リストをいただきました。
しかし実際に病院に電話したところ今更暴露後ワクチンを打っても効果は薄いとのことで結局打たない方向に……。(本来は噛まれて直ぐ撃たねばならないもの)
決まりがあることを知らなかったとはいえ、アテネで説明して撃ってもらえば良かったかなと若干の後悔がありましたがまあ大丈夫でしょう。心配ないって医者も言ってるし!
というかこれで感染して死んだらリアル総統体験じゃんか。
一応反省はしてるのでこれから同じ状況に陥った場合は申請します。


という後の祭り案件でしたが、一通りを通じて一番大事なのはリスニング能力だと思います。
正直症状を告げるのは身振り手振りでなんとかなりますが、お医者様からの話を聴き取れないと終わります。(保険会社には翻訳サービスもあるので自信が無い人は使った方が良いかと思います)
つまり何かあったときにネット環境は必須です。

とまあまあ大変な経験をしましたがレナちゃんは(多分)無事です!
みんな祈っておいてね。
五体満足で帰国したことですし皆さんオフ会してください。