スクランブルエッグ

私による私の為の生存記録

推しはウィリアム・バイヤーです

ハローハロー。
ヘアミルクをヘアクリームに変えたら髪の調子が良くなりました。湿度の問題でしょうね。

今回はワンドオブフォーチュン2~時空に沈む黙示録~の主題歌である『輝きの未来と』いう曲の歌詞の考察をしようと思います。
大変失礼なことではあるですが、移植版であるR2の『運命が始まる』を聴いていてやっぱりワンド2は『輝きの未来』だよなぁなんか違うなと思ってしまったんですよね。
多分、作者が移植版と言う内容が既に知れ渡っているからこそ出来て意味を成す、物を重視した結果なんだと思います。近場で言うとCZ Devoteのパッケージと同じです。新曲(何年前なの)の仄暗く強い感じも好きですし歌えるんですが、やっぱり強く光りながらも尖っている輝きの未来だなって。
比較を始めるとまた長くなってしまうので、本題である歌詞とついでにCD情報を載せます。
尚、この先の内容はゲームのネタバレを微量に含みます。

 

輝きの未来/Every My Dear

輝きの未来/Every My Dear

 

 

 

 【輝きの未来】

巡る時代の果てに
明かされる真実を今、抱きしめて…

無垢な未来描いて泳いだImaginative Sky
地平には果てがあると知った ここから始まってくMy Story

光の速さで捲られていく歴史に飲み込まれて
紐解かれた因果は今、孤独な魂繋ぐよ

揺れる現実の中で軋む心が壊れそうでも
君の手の温もりが立ち上がる勇気くれるから
痛みも、悲しみもありのまま見つめたい

この手で何ができる 問いかけてきたTrue my soul
挫けてしまう度に気付く 「傷」がやがて「絆」になってくと

夜明けを探して彷徨い果てて明日が遠すぎても
選んできた道と、今を後悔したりなんかしない

君の瞳に映る未来が輝やいているように
この手を離さないで一歩ずつ踏みしめてゆくと誓うよ

一人では無力でも君がいるから辿りつく不変のテーマ
切なる祈りは、愛を求めて…

巡る時代の果てに明かされた真実を抱きしめ
どんな運命だって誇りに思いながら生きてく

揺れる現実の中で軋む心が壊れそうでも
君の手の温もりが立ち上がる勇気くれるから
痛みも、悲しみもありのまま見つめたい

 

 

歌詞カードとは切り方を変えましたが文字記号自体は同じです。
まずは全体を見ていきましょう。

・「君」とは誰なのか
誰でもわかると思いますがルルちゃんです。ユリウスルートの展開を考えると攻略キャラクターも当てはまるのではないかと一瞬思いますが、基本的にルルが相手を支えるというストーリー展開+メインルートの3人の誓いのシーンから考えるに彼女。温もり勇気を与え痛みと悲しみに立ち向かう人を支える存在。
というかユリウスだけ関係性が他のキャラと違いましたので彼の話から歌詞を考察するのはなしです。推しが役に立ちません。
アルバロ?誰ですかそれは。知りませんね。

・読点と三点リーダーの話
そもそもの話、歌詞に記号は不要ですよね。だからこれは詞なんだと思います。
三点リーダーの方は余韻だと思いますが、読点は2種類の意味で使い分けされているのかなと感じました。
1つ目は等位です。『痛みも、悲しみも』という部分。
2つ目は強調。『今、抱きしめて』『紐解かれた因果は今、孤独な魂繋ぐよ』。
ワンド2における今って何なんでしょうかね。……答えは過去です。おかしな話ですが過去が今なんですよ。通常の意味では通じない今なので読点を打っている説もあります。こういう場合、通常は「」『』を使うのですがこれは詞、物語の分類なのでそれをやると心情的に汚くなってしまいますからね。
『切なる祈りは、愛を求めて…』はハイブリットですかね。これだけ読点が無くても意味は変化しないので、この部分は完全に目で見て楽しむ物だと思います。ここだけ取ると神秘的に囁かれている感じがするでしょう。敢えて言うなら愛を強調しています。

話し言葉
何時もの私ならキレてます。私は文法が正しい文章が好きなのですが、この歌詞は全体的に文法として正しいものではないからです。
さてここで問題です!『君』がルルちゃんなら歌を歌っているのは誰でしょうか?
うんうん!(アルバロ以外の)攻略キャラですね。
ソロもキャラの中には入りますが、キャラって大体が少年の域なんですよ。つまり未熟なんです。
そういう意味ではソロもビラールも未熟じゃないですか。キャラとシンクロさせるための話し言葉。この意見を①とします。

ところでワンド2ってどんな話でしたっけ。
歌詞通りに辛い現実にぶちあったったキャラがハートをフルボッコにされながら自分だけの答えに辿りつく話ですよね。
ビラール・ラギルートにおけるルルって誘惑の魔女、最後にして最大の壁なのにそれに支えられて前を向くって言うのはめちゃめちゃ感動しますね。泣いた。
人は、弱さを見せるときや頭が一杯になると余裕が無くなります。余裕が無くなると必要な部分を削り取って最低限の形だけを整えようとします。
これが言語に話し言葉として現れているのではないでしょうか。つまり文法に気を遣う余裕が無い。これが②。

①②を総合すると話し言葉の方が歌としてではなくてゲームの世界観にという結論に成ります。
人として完成していない部分、脆さがよく表れているなぁって思います。
はー、しほりさん有難うございます。

 

 

しほりさんに感謝したところでやっとこさ歌詞そのものの考察に入りましょう。

 
『巡る時代の果てに明かされる真実を今、抱きしめて…』
この時点では真実は明かされている最中なのでまだ全貌を知らないんですよね。だからこそアンティークというかメルヘン調。まだ希望がある。あの素晴らしい前奏が上手く歌詞を意味付けていますよね。
後半の『巡る時代の果てに明かされた真実を抱きしめ』の時点では全て明かされた後な訳ですがここは全然音ないですよね。

『無垢な未来描いて泳いだImagnative Sky』
無垢な未来って何だろうと考えた時に真っ先に無垢の姫であるルルが思い浮かんだのですが深く考えていくと、そんなに限定的な意味ではないなと思いました。
無垢っていうのは穢れが無い状態、これを考え方に当てはめると夢や理想です。自分の中にある者だけで構成された願望。
作品に当てはめると何色にも染まっていない状態とも言えますね。
それからSは大文字なんですね。強調表現でしょうか。
空の反対は地、つまり地平です。
『地平に果てがあると知った』という歌詞がありますが、地平には果てがあるが空には果てがない。つまり空には無限の可能性と希望があるんですよね。
ゲームで現代に帰ってきた後全員共通で空のCGがありました。最終的に言いたいのはそこだと思います。
ただこの時点では無垢な未来=Imagnative Skyなので理想に理想を重ねるという客観的に見ればただ単に滑稽な少年少女ですよね。
空と地の両方に果てが無いという事は宙に浮いているということなので。

『ここから始まってくMy Story』という訳で、前述の部分は始まってすらいなかったわけですね。前提として傷つけられいる、ワンド2はシリアス。
なんでSが大文字なのかよく分かっていないんですよ。まあこれ人生の話だよねくらいのユルユル脳味噌でした。

 『光の速さで捲られていく歴史に飲み込まれて』
現実は待ってくれないし運命は否応なしに彼らを飲み込んでいく。
ところで青春って瞬きする間に過ぎ去ってしまいますよね、そういう意味も含まれていると思います。

『今、孤独な魂繋ぐよ』
ソロ登場です。因果って運命のことなんですが、それを運命と(OPサイズでは)書かずにゲーム発売まで隠し続けたところが大好きだったりします。
ここ見るとソロって孤独だったんだなってなるのでソロクラスタが号泣しそうです。
この歌詞は光の速さで~繋ぐよまでは、歌詞が繋がっていて同じ視点で書かれています。これを別視点だと考えると、ソロとルルの魂が繋がった瞬間と歴史に飲み込まれるのが同時に起こっていることになってゲームの内容と矛盾します。

サビはそのまんまなので何も要らないですよね。
『君の手の温もりが』と衣装設定がリンクしていることくらいしかないです。
壊れるとはいかないまでも心は軋んでいます。助けて。

2番以降はルート入りましたって感じの歌詞ですね。
人間一人にできる事なんて限られていて只の足掻きでしかないっていうのがユリウスの話で、それは各自ある程度共通することでした。
『「傷」がやがて「絆」になってくと』
……え!?ライムしてるじゃないですか!!?一番驚きました。彼らは精神に作用するマイクを持っていたようです。

『選んできた道と、今を後悔したりなんかしない』
選んできた道と今は等価です。道の結果が今なんですけども、今が死ぬほどつらいという内容のゲームなのでこういう風に言い切ってしまうのは凄いことなんですよ。それが彼女が書きたかった世界なんですけれども。
サビ直前に最強の詞をいれてくるところにシビれてアコガレます。

二番のサビは書くことあります。
主人公のルルちゃんって無印から徹頭徹尾夢を見ていますがそれって夢を信じないと自分を保てないからなんですよね。強く光を信じないと人間の悪意に飲み込まれてしまう、それがルルです。
ルルの一番成長は悪意を本当の意味で理解するようになったことです。悪意に誰よりも触れていて、その中で誰よりも人の善意を信じている。信じ続けられる、だからその瞳は輝いているんですよ。
『一歩ずつ踏みしめて』これが階段だとしたら一歩も飛ばせないんですよね、全てが意味を成しているので。飛び越えたくなる段もあれば慎重に一歩を進まないといけない段もある。それらにしっかりを足を付けるからこそこれからがあるんですよね。
そう『誓うよ』なので踏みしめるのは未来です。やっと前を向けたそういう瞬間ですかね。

『不変のテーマ』
テーマは人生における命題だと解釈したので愛とは別物です。
テーマから生まれる祈り、テーマに立ち向かう過程で愛(他者からの理解)を求める。
ビラール・ラギルートは愛を天秤にかける話なので求めるのは愛だという(ルルちゃん側の)主張、格好いいです。

『どんな運命だって誇りに思いながら生きてく』
大号泣。 ~完~

その上でサビ1に戻る訳ですが、誇り思っていたって心は軋みそうだし君が勇気をくれるから真正面から見つめたいという意思願望が生まれるんですよね。
スタンディングオペレーション。

 

ここまで痛さを強調して置いてタイトルは『輝きの未来』。
彼らの未来は輝いているんですよ。まあFDで大団円の希望は打ち砕かれるわけですが。
苦しみの中の絶望ではなくて強く光る未来のお話なんですよ。過去と未来を中間を書くことによって上手く表現した最高の主題歌。それが輝きの未来。
 

 

ところでストレンジャーシングスにドハマりしてスラングを覚えHey!やCome on!など使うようになりました。尚プランク定数は分かりません。
英語ではCPとしてくっつけることをship(動詞)って言うらしいです。